7月 我が家の10箇条を

 コロナ禍ではありましたが、運動会(運動遊びスタート会)と父親参観を実施しました。密を避け、短時間になるような開催方法にさせていただきました。ご協力に感謝申し上げます。「我が子の現状」を知った上で「具体的な関わり方の手順」を直に見て、説明を受ければ理解しやすいとの思いから、動画配信ではなく、保護者参加としました。
 龍の子運動会は創立時から平成30年までは10月開催でした。目的は入園、進級してからの運動の成果と、頑張る気持ちが強くなったところを見ていただくためでした。ところが近年、子どもと保護者の気持ちにズレがあることが分かりました。運動会直前までは園庭開放(月2回、土or日に運動遊びのために園庭を開放)に多くの参加者がいるのに、運動会後はわずか数組になりました。保護者は運動会を一種の終着点と考えているのでしょう。子ども達の心は全く逆です。運動会で友達や学年の上の人の頑張りを見て、「自分もできるようになりたい」と頑張る気持ちに火がつくのです。この親子の気持ちのズレを解消するために6月に運動会=運動遊びのスタートをして、ここから学年末までをそれぞれの親子が個々に目標を定め、頑張ってもらおうと考えました。
 特にできていない子の親は、「どこが苦手」で、どんな関わりをすると「苦手部分を克服できるのか」を分ってほしいのです。現状で、できないから一生懸命に関わるのですが、その関わっていく過程が親子の絆を育む大切な宝物の時間になります。これから小学校、中学校、高校と進む中で必ず困難な場面に出会うでしょう。その時に「乗り越えた経験」は自信になり、寄り添ってくれた保護者の存在は「心のよりどころ」となります。また親として困難に向き合おうとしている我が子に、どのタイミングで背中を押してあげたら良いのかなど、関わりの中で我が子の心を知ることができるようになります。
 そして父親の存在は、子どもにとって「心のコントロール」です。何か欲しい物があった時などに父親に「判断を委ねる」ようにしておくことがとても重要です。父親が「だめだよ」と言ったら「自分が折れるしかない」という経験を持っていると自然に「心のコントロール」ができるようになります。そのためには「ダメ」だけ言う父親ではいけません。普段からいっぱい関わって「大好きなパパ」でなければなりません。その大好きなパパが「ダメ」と言うから効果があるのです。(理由は伝えた方が良いです)
 大好きなドラマに「ドラゴン桜」があります。落ちこぼれの高校生が東大に挑戦する話ですが、東大合格のための家庭での10箇条があります。
① 家族で一緒に朝ごはんを食べる  ⑥ リビングはいつも片付ける
② 家のお手伝いをひとつはする   ⑦ 勉強に口出ししない
③ 適度な運動をする        ⑧ 夫婦仲良くする
④ 同じ時間に風呂に入る      ⑨ 月に一度は家族で外食をする
⑤ 体調が悪い時は無理をしない   ⑩ この10箇条を父親と共有する 
 ごく普通の生活を送っていれば、東大に入れる可能性があることになります。逆に言えば普通の生活を過ごすことで、心身ともに健全な人間になれるのだと思います。①家族で共有の時間を作る ②勉強さえしていれば他は免除ではいけない ④日々の生活リズムを崩さない ⑧夫婦の仲が子育てに最重要 ⑨たまには息抜きも必要 そして⑩父親の存在が合格に大きく関わる 
 7~8月は、夏やすみになります。東大を目指すことはまだ先ですが、フラフープはじめ運動遊びに向けて、我が家の10箇条を作ってみるのはいかがですか。