6月 自然と共に

 天気や自然の移り変わりに、季節の変化を感じている子ども達。特に晴れたり雨が降ったりと、天気の移り変わりが多い時期ですが体調管理に気をつけながら、この時期ならではの自然に触れたり、室内ならではの遊びを楽しんだりしながら過ごしていきたいと思います。
 先月も農園での「植える」「育てる」体験の中で、子ども達をワクワクさせてくれました。自分の手で土に触れ、種や苗に触れ育てていきます。だからこそ育っていく変化に気づき驚いたり、草をとってお世話してあげたり…。育てている野菜にも愛情を持って接する姿があります。触れた分だけ、自然への好奇心や心の安らぎ、食への感謝の気持ちが育っていきます。4月には子ども達で収穫した玉ねぎを給食室で調理していただき、給食の際に食べました。とっても甘くて「おいし〜ね〜♪」と大満足の笑顔が溢れていました。体の成長だけでなく心も豊かにしてくれていると感じます。これから、夏野菜や秋に向けての野菜など農園で子ども達と共に植育〜食育を楽しんでいきたいと思います。

 ここ最近あちらこちらで地震が発生していて、自分たちが住んでいるところは大丈夫だろうかと不安視されている方もいらっしゃると思います。また、地震以外にも毎年のように発生する、大雨、台風等による被害。これらの自然災害から命を守るためには、やはり日ごろから防災に対して関心を持ち知識を身につけ、備えをしておくことが大事ですね。そして何より発生の恐れがある場合は、防災情報にアンテナを高くしてキャッチし、避難することが大切です。又、日ごろから地域や特に近隣の方とのコミニティーを大切にしておくことで、災害時に声の掛け合いや助け合いが『困った時はお互い様』の関係の中で自然とできていくと思います。
 園では月1回、災害訓練を行なっています。地震・津波・火災・浸水など、様々な災害や状況を想定し、訓練の中で判断し安全な行動をとる力(危機回避能力)を職員・子ども達と共に訓練を通して高め合っています。訓練では、大切な命を守るために『あ・お・は・し・も』を合言葉に、『あ』わてない・『お』さない・『は』しらない・『し』ゃべらない・『も』どらないを心において、担任の話を真剣に聞く子ども達の姿があります。担任も子ども達の安全を第一に考え避難経路を確認し、もしもを想像し考えながら、安全に子ども達と園庭又は、状況によっては屋上に避難します。「先生のそばにおいで!」「先生が一緒にいるから大丈夫!」と、子ども達が安心して落ち着いて行動を取ることができるよう声掛けをします。毎月の災害訓練はとても貴重な体験です。「お家にいる時に地震がきたらどんなことに気をつけたらいいかな?」など、訓練後にも園での訓練を家庭にも置き換えてみることができるように子ども達と話もしています。もしものための備えは、訓練も含めとても大切だと感じます。実際には起きて欲しくはありませんが、もしもに備えて地域とも協力して園としてできることも考えていきたいと思っています。
 
 6月9日(金)に『こころと体のセルフケア』と題しまして、講師にママ防災アドバイザーである高良綾乃先生をお招きして磐田市家庭教育出前講演会を本園にて行います。高良先生は三島市を中心にママ向けの防災活動を行なっています。講演当日は、災害が起きたらどうなるの?子育てが忙しいパパ・ママに贈る、愛しい我が子を守るための防災セミナーとして、知って・備えて・守れる命がある、ことをお話しくださいます。