9月 2学期スタート

今年の暑さは異常なくらいの高温で、熱中症アラートも何度も出ていました。温暖化は加速の域を越え、想像を絶するほど人体にも影響を及ぼしていることを日々感じます。日々の暑さ対策をしつつも、未来の環境を守る行動を一人ひとりが考え実行していく必要があると強く感じます。現実的には暦は秋でも『10年に一度』と言われる危険な暑さは、まだ終わりが見えません。万全な熱中症対策を心がけていく必要がありますね。

先日、長野交流センターにて『第6回 平和大会』が開催され参加をさせていただきました。その日は、太平洋戦争で日本がポツダム宣言を受諾した直後の1945年8月20日、軍使を乗せた『緑十字機』が磐田市内の鮫島海岸に不時着したまさにその同日でした。『緑十字機不時着を語り継ぐ会(緑語会)』主催で行われ、緑十字機が鮫島海岸に不時着した経緯や地元の方々からのお話、交流をされている沖縄県伊江島の方々もお見えになっての会でした。

78年前の8月20日の深夜、太平洋戦争終戦処理の文書などを運ぶ軍使らが乗る緑十字機が、沖縄県の伊江島から千葉県の木更津市に向かう途中で原因不明の燃料不足となり、同日深夜23時55分に磐田市の鮫島海岸に不時着をしたそうです。緑十字機に搭乗していたのは、進駐軍の日程や降伏要求文書を持ちフィリピンから帰国する任務を帯びていた河辺虎四郎・全権大使らだったとのこと。沖縄県の伊江村を経由して東京に向かう途中での不時着だったようです。磐田市の鮫島地区の住民の方々の助けにより、無事に東京に戻り任務を遂行したとのお話を伺いました。このような歴史がこの磐田市に、そして長野の地にあることを大切に語り継ぎ伝承していこうと奮闘されていらっしゃる皆様の活動に感銘を受けました。そして改めて『平和』について考える機会をいただくことができました。また、戦火から復興を果たした伊江島の方々の、先祖から引き継がれた魂の逞しさと古き良き日本の知恵や助け合いを大切にし生き抜くパワーを感じました。

今年度初夏に地域にあります定光寺さんにひまわり組(年長)の子ども達と職員がお邪魔し『座禅体験学習会』に参加させていただきました。

定光寺さんに着きましたら、本堂にて定光寺総代の皆様やご住職に迎えていただき、子ども達も引率職員もとても嬉しかったのと同時に座禅体験への期待が更に膨らみました。

ご住職より座禅について丁寧に子ども達にお話をしていただき、普段体験することのない凛とした空気感の中、お寺の雰囲気と座禅の姿勢に子ども達も良い緊張感の中で心静め落ち着かせる経験ができました。ご住職からのお話にもあったのですが、し〜んと静まると、畳のにおいや鳥の囀り、風のざわめきや道路を走る車の音など様々なことに気づくこともできました。また、心落ち着かせ、スッと背筋を伸ばし、すーっと深く呼吸するひと時の大切さも、この機会に感じることができました。子ども達は座禅体験後、座禅に興味を持ち、教室でも座禅に取り組む姿があります。

このような機会をいただき、とても貴重な体験をすることができ、ご協力いただきました皆様に感謝しております。今後も地域との繋がりを更に大切にしていきたいと思っています。

【座禅体験を通して…】

・呼吸に意識を向けることで、心を落ち着かせることができる(心が穏やかになる)

・感情のコントロールができる

・五感が研ぎ澄まされる

・感謝の心を育む

・姿勢を正すことで集中力が高まる

・思考がクリアになり、インスピレーションが湧く

このような効果が幼児期の子ども達の成長発達にとても大切な刺激となり、より良い成長に繋がるのではと期待しています。10月末頃にもう一度、ご協力をいただきながら『座禅体験学習会』に参加させていただく予定です。この体験を通して、子ども達が更に心身ともに成長していくことを願っています。

子ども達は日々遊びを通して好奇心や探究心を刺激し、自発的に遊びの中で学びを深めることができます。特に幼児は好奇心が旺盛で新しいことや未知のものに興味を持ち、積極的に探求しようとします。この好奇心は、新しいことに挑戦(学び)する原動力となっていきます。自分の興味や関心に基づいて自発的に遊び(学び)を深めようとします。例えば、自然に触れ合うことや一種実験的な遊びの中で、実際に試したり発見したりする遊びを通じて自分の理解を深めようとします。性格を司る脳『前頭前野』は6歳までに約90%が構築されると言われています。だからこそこの幼児期は、遊びを通して多様な経験をする中で、好奇心や探究心を刺激する機会をできるだけ提供することが大切だと考えています。

2学期も子ども達の好奇心探究心を刺激するような環境を整えていってあげたいと思っています。