落ち葉に秋の深まりを感じる時期になりました。日もずいぶんと短くなり朝夕と日中との寒暖差も日増しに感じます。とはいえ、春のような気候のためか10月中旬に桜が咲くなど、温暖化の影響を感じ、季節が四季から二季に変化しているのかと心配もありますね。
そんな心配をよそに、子ども達は元気一杯に園庭で駆け回り好きな遊びを見つけ、夢中になって汗をかき遊ぶ姿があります。子どもは新陳代謝が活発で、大人と同じように着ていると汗をかきやすく、風邪もひきやすくなります。季節の変わり目で、少し気温が下がっただけで寒さを感じる人もいれば、ちょうど良いと思う人もいて感じ方は人様々で、衣服の調節も難しい時期です。薄着の習慣は丈夫な心と体を作ることに繋がりますが、状況において子ども自身が『熱い』と感じたら一枚脱ぐ、『寒い』と感じたら1枚多く着るという着脱の調整ができるように育ててあげたいですね。天気予報など親子で興味を持って見聞きしてみると「明日は、朝は肌寒いけど日中は気温が上がるみたいだね。明日の服は何にしようか?」など、子ども自身に考えるゆとりを与えてあげると、想像し先の見通しを立てて準備をするなどの行動をする習慣もつきますね。また、空気も乾燥してきているので風邪などの感染も予想されます。園でも時間時間で空気の入れ替えや、うがい・手洗い・鼻をかむなどの基本的な感染予防をしていきますが、ご家庭でも『早寝・早起き・朝ごはん』と共に『うがい・手洗い・鼻をかむ』ことも、健康に過ごすための体調管理・感染予防として意識して行っていきましょう。
今月末に、園では『夢の会』を行ないます。夢の会では、『劇あそび』を主として、日常生活では得られない、フィクションやファンタジーの世界をクラスの友達、そして担任と一緒に、即興的に劇中の人物になりきり、登場人物の心情をキャッチし合い対話をしていきます。また、登場人物の「今からパワーをためるぞ!」と頑張る気持ちや「やった〜!」という喜びを踊りでも表現します。起承転結のあるストーリーの中で存分に遊び込んだ子ども達は、より絵本や紙芝居のお話の世界観を楽しめるようになります。しかし、心と体が健全でないと想像(空想)の世界には入りにくくなります。生活リズムを整え、毎日を心も体も元気に過ごせるようによろしくお願いします。
当日は、子ども達が夢のようなステキなお話の世界に連れて行ってくれると思います。今からワクワクしますね。今しかないこの幼児期の子ども達の姿を心にたくさん焼き付け、成長を喜んだり、感じたり…どうぞ楽しみにしていてくださいね。
また、年長児は今年度もクラス毎に『仲良し太鼓』を披露します。内容の濃い劇遊びができる年長児には、夢の会の時間が限られた演目内で十分に遊び込むことは難しいため、普段の保育内での取り組みとしています。
年長児の演目の『仲良し太鼓』では、クラスの仲間と心技一体の表現をします。当日までの過程では、子ども同士「もっと〇〇を〇〇できたらかっこよくなるね」など話し合ったりしながら気持ちや演技を高め、クラスのみんなで協力したり力を合わせたりして、心を一つにしていきます。そして、お家の方の愛情いっぱいの眼差しは、子ども達が心から伸び伸び表現し、力を発揮する後押しにもなります。『仲良し太鼓』は、これまでも少しずつ変化をしてきています。ぜひ、在園の保護者の皆様は、園HPの『園だより:2021年11月』をご覧になっていただき、これまでの経緯も含めご理解いただけると幸いです。今年度は『仲良し太鼓』の演技中の表現方法を一部変更した部分があります。昨今の世の中の社会事情を踏まえ、また、年長の子ども達にとって大人になってもずっと『仲良し太鼓』を宝物の思い出としてほしい!との願いからです。年長クラスの保護者には担任より既にお話をさせていただいています。
日頃お伝えしているように、子ども達の姿を「結果ではなく過程が大切」と考えていただきたいです。夢の会当日は、お家の方にお子さんの成長を肉眼で見て、全てを受け止めてあげて欲しいので、カメラ・ビデオ撮影の業者の方が入ります。お子さんの頑張りや楽しむ姿、もしかしたら少しドキドキし過ぎて戸惑う子もいるかもしれません。そんな様々な気持ちでいるお子さんと、もしも演目途中に視線があっても「うん!大丈夫だよ!頑張れ‼︎」と心で思い、にっこり微笑み頷いてあげてください。お家の方の温かな眼差しや表情を見たら、子どもも「うん!大丈夫‼︎」と背中を押してもらえた気持ちになり、最後までやり遂げられ『目一杯楽しみ、精一杯頑張りを発揮』できるのだと思います。子どもにとっては、大人がちゃんと『記憶』してくれることが大事であって『記録』が大事なのではないと感じます。お子さんの楽しむ姿や頑張る姿を肉眼で見て成長を肌で感じ、手拍子や拍手で応援し認めてあげて、共に感動体験をしていただきたいと思います。
ご理解・ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。