男女一緒に練習

 すみれの時はあんなに楽しみだった夢の会、今年はK男にとっていよいよ最後、私自身、終わった後に寂しくなってしまうのが怖くてまだまだ本番が来ないでほしい…、そんな気持ちで迎えました。ずっと憧れていたひまわりさんの仲良し太鼓、今年はとうとうK男たちの番。いよいよだーと思いながらドキドキ待っていたら、唯先生の最初の掛け声、それを聞いただけでもう涙が溢れてしまいました。「だめだめ!ちゃんと見ないと、しっかりこの目に焼き付けないと」そう思いながら必死で見ていました。気合いが入った頼もしいみんなの顔、すごいなあ~、あっK男!いたいた~こんなに真剣でかっこいい顔出来るんだあ…、みんな立派なひまわりさんになったんだな~、と思うと胸が一杯になりました。今年はチームワークの良さがとても伝わってくる仲良し太鼓で、見ていて本当に感動しました。
 幕が再び降りた後、座光寺先生がお話しをしてくださいました。今年のひまわりさんは、ちゃんと先生の話が聞けること、仲良し太鼓へは、本当は女の子も一緒に取り組んでいたこと、男の子と女の子の仲がとても良いこと、すみれちゃんやれんげさんにもしっかり声援を送っていたこと、どれも本当にうれしいお話でしたが、中でも、総練習の最後に女の子遠が仲良し太鼓をやったお話、胸が温かくなりました。
 朝、幼稚園に送って行くと、仲良し太鼓の音楽が聞こえてくるのと同時に、教室でも園庭でも、それぞれひまわりさんが集まって楽しそうに仲良し太鼓の練習をしている姿を何度も目にしました。どうして女の子達まで、こんなに出来るんだろう・‥と不思議でしたが、その理由が今日分かりました。ただ見ているだけじゃなく、一緒に練習していたんですね…。たとえ本番では出来なくても、総練習で舞台の上でやれたこと、女の子達は本当にうれしかっただろうな…。本番では、男の子達が代表して披露してくれましたが、ひまわりみんなの、本当の意味での仲良し太鼓だったと思います。
 30周年に相応しい女の子達の『たつのこたろう』のミュージカルも最高でした。それぞれの役にぴったりの音楽と踊り、子どもたちの台詞も今年は多かったけど、声がはっきり良く出ていて、演技も上手で素晴らしかったです。
 すみれちゃんもれんげさんも緊張することなく夢の会を楽しんでいるからすごいなあと感心しました。親父の会の方々による大きな風船も、もちろん子供達は大喜び、海人は頭でヘディング、私も1回風船に触ることが出来、うれしかったです。30周年の夢の会、とても思い出深い一日になりました。
 その日の夜は、疲れ果てた妹とパパが先に寝てくれたので、私の布団でK男と一緒に2人で寝ました。「いつもK男と寝ようとするとYちゃんが怒るけど、今日は特別だね…」と私が言うと「やったー」と、とても嬉しそうなK男。「今日はオープニングの歌も上手だったし、仲良し太鼓すごくかっこ良かったよ…、K男が大きくなったんだな…と思ったら、ママ、また泣けちゃったよ」「えヘヘ」と、恥ずかしそうに笑って私をぎゆ~としてくれました。K男が大好きな産まれた時の話、小さい時の話、今日はしないまま、疲れて寝てしまいました。

 

※夢の会…保育の中の素話や読み聞かせからお遊戯、劇遊びと発展させ、なぎの木会館の大きな舞台で披露。年長男児は、伝統の仲良し太鼓。年長女児は、ミュージカルを行なう ほか、年中児、年少児もそれぞれの年齢にあった演目を披露しています。