ピョンタンは大切な友達

 ピョンタンの訃報、本当に残念です。
 K子もすごく悲しそうだったけれど、園で先生方からピョンタンがすごく長生きしたことなど聞いていたお陰で、とても落ち着いて話してくれました。
「ピョンタンにありがとうしたよ。天国で元気でいてねってお祈りしたよ」と、教えてくれました。
 我が家では、K子より、姉のA子(小1)の方がショックだったようです。ピョンタンがすごく長生きしてくれて、人間の歳で150歳位だったことを伝えると、安心したみたいです。そして、ピョンタンとの思い出をいっぱい話してくれました。彩珠は、毎日園から帰る前にピョンタンに「バイバイ」をしていたそうです。お姉ちゃん先生で行った時も…。
 そして、「私が、恥ずかしくてお友達にお話したり、遊んだり出来なかった時、いつもピョンタンの所に行って、エサをあげたり、なでたりしていたんだよ…」と。
「ピョンタンにいつでもエサをあげられるように、ポケットにいつも草を入れてたんだよ…」と。
どれも、初めて聞く話でビックリしました。いつもA子のズボンのポッケから、土や草が出てきていたのを思い出し、「そうだったんだ」と知りました。私が、
「A子にとって、ピョンタンはすごく大切な友達だったんだね」と言うと、
「うん、そうだよ」と。A子にとって、ピョンタンがどれだけ大きな存在だったのかを初めて知りました。
 それから、一緒に手を合わせました。A子は、長い時間手を合わせ、ピョンタンに『ありがとう』をいっぱい伝えていました。きっと、彩珠だけじゃなく、16年間多くの龍の子っこが、ピョンタンに支えられてきたんでしょうね。
 ピョンタン、永い間ありがとう。