はばたけ たつのこっこ

各小学校へ届けた『お祝いのメッセージ』

 6年前に本園を卒園した35期生の子ども達がそれぞれの学び舎を巣立つ時がきました。小学校生活の高学年時期はコロナ禍の中で過ごした子ども達。各小学校でも先生方が子ども達のためにさまざまな工夫をされ、学校生活が送れるようにしてくださったと思います。だからこそ、いろいろな思いを感じることができ、さまざまな経験もすることができたのではないでしょうか。
35期生の子ども達は、在園期間中に園舎建て替えがあり、旧園舎・新園舎での園生活を経験した子ども達です。
 この年の年長の子ども達の間でブームになったのが「紙飛行機」でした。遊戯室で高い天井に向かって思い切り紙飛行機を飛ばして遊ぶ子ども達の表情はキラキラしていました。紙飛行機は丁寧に折らないとバランスが崩れて高く遠くに飛ばないのです。そのことに気づくと、紙を大切に扱い一折り一折りを丁寧に折り、さまざまな紙飛行機の折り方に挑戦し始めました。互いに教え合うそんな姿もありました。「新しい園舎の2階から紙飛行機を飛ばしてみたいな〜」そんな声が子ども達から聞こえ出しました。実現させてあげたい!そんな思いから、そうだ!屋上でこの思い切り楽しんだ遊びにをさせてあげられたら、子ども達はどんな気持ちでどんな表情をするだろうと、想像しただけでワクワクしました。
 そして卒園式の日、式終了後に親子で屋上に上がり、6年後の自分に向けて思いを込め紙飛行機を飛ばしました。そこには卒園生のワクワクしたキラキラと輝く笑顔と清々しい表情がありました。みんな大喜び!
 この時から卒園の子ども達の「6年後の自分への紙飛行機」が始まり現在に至ります。
 その模様が当時の中日新聞に「門出に紙飛行機投げ」(磐田・龍の子幼稚園卒園式 新園舎から卒園児)と掲載されました。
 35期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます

英里子

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