9月2学期がスタート

♪どんとなった はなびだ きれいだな 
          そらいっぱいに ひろがった
                 しだれやなぎが ひろがった🎶(※童謡『花火』)

 今年もコロナ禍の中での夏やすみとなりましたが、先日8月末の土曜日に『いわたの夜空に元気玉花火』と題して地域を活気づけようと、磐田市内の夜空を大輪の花火で彩り、磐田を元気にしてくれました。密集を避けるため市内5か所に分散して時間差で開催されたことで、きっと皆さん大きな移動もすることなくご自宅などから夜空を見上げたことと思います。子ども達も、嬉しい!楽しい!夏の思い出ができたでしょうね。

 さあ、2学期も楽しいこといっぱいの園生活が待っています。今月は『インディアンまつり』があります。『フィクション』と『ファンタジー』のお話の世界でインディアンになりきり、おまつりの日まで楽しみます。はだし・薄着で、どろんこが、水が、太陽が大好きな龍の子っこ。ちょっぴり野性味があり頼もしさもある元気な龍の子っこ。そんな子ども達のイメージにあったインディアンまつりは、『インディアンの酋長は、強くて優しくて賢い!だから龍の子インディアンも、そんな酋長のような立派な大人になりたい!』をテーマとして『劇あそび』を楽しみます。まだ見ぬインディアンの人々の自然の中で逞しく生きる生活力は素晴らしいと思います。現実では体験できない世界をフィクションで楽しみたい、想像の世界をまだ見ぬ世界まで広げてみたい…との願いを『インディアンまつり』に託したいと考えています。また、おまつりまでの一定期間は、いつものクラスの枠を外し異年齢(3・4・5歳児クラスの子ども達を3つのチームに分け)の縦割りの保育を行います。大きい子が小さい子を助け、協力し合う中で、自分より大きい子に憧れの気持ち、自分より小さい子には労わる気持ちが芽生えます。おまつりのシンボルを各チームで作ったりもします。おまつり当日は、3枚の羽根(『強い』『優しい』『賢い』の願いを1枚ずつの羽根に込め制作)を頭に着け、腰みの・自らで染めたTシャツを身に着け、顔にはおまつりのペイントをして、インディアンに扮します。保護者の方もぜひお子さんとご家庭にて「おはようハオ!」など、インディアン語でおしゃべりを楽しんだり、一緒にインディアンごっこをして遊んだりする中で、お子さんが楽しんでいることを共有していただけると、その気持ちもおまつり当日に向け倍増しますね。
 『劇あそび』と聞くと、セリフを覚え演じる姿をイメージされると思いますが、本園で取り組んでいる『劇あそび』は、先生も子ども達も思わず即興的に劇中人物になりきり、お話の世界を共有して遊びを展開していきます。先生と子ども達でフィクションの世界で登場人物の心情をキャッチし合い対話をしていきます。先生が対立物や協力者として対話をして演じる中で、さまざまな対応やストーリーを展開していくことができるのです。だから、本当に悲しくなったり嬉しくなったりします。お話の世界で困難を乗り越えてみんなで幸せになる劇を子ども達と共に全力で遊び込みます。
 『劇あそび』や『童話』の保育は子ども達の創造性を育ててくれます。そのため日々の絵本の読み聞かせの時間も大切に考えています。『絵本コーナー』や『学級文庫』の絵本の内容も充実!たくさんの絵本に出会えるよう設定しています。家庭に持ち帰ると大好きなお父さんやお母さんに読み聞かせてもらうから、心もほかほか!安心していい眠りにつくこともできます。特に『共感能力』を育むのに効果的な擬声語や擬態語が多い絵本の『読み聞かせ』は6カ月〜1歳くらいの時期におすすめです。『読み聞かせ』を聞いている子どもの脳は、感情の動きをつかさどる大脳も活性化します。
 いくつになっても絵本は『心の栄養』ですね。実は『読み聞かせ』をしている親も『前頭前野』付近が活発になり、読み聞かせをしているうちに気持ちが落ち着いていき、イライラせずに子どもと接することができるようにもなるという利点もあります。また、『読み聞かせ』をすることは友好的に親子のつながりを強く『絆』を育むことができるのです。
 秋は『読書の秋』とも言いますね。ぜひお子さんとこの秋さまざまな絵本と出会ってください。