10月保育の目的・ねらいは不変

 9月11日㈮はじめて子ども達だけによる《インディアンまつり》を開催しました。顔にペイントをしてインディアンになり「アマビエ」「桃太郎」「ペネロペ」3チームに分かれました。南の島の酋長の踊りやヘイジキズンバをして、狩りに行き、大きなイノブタを収穫。イノブタを焼いて食べた後は頑張ったご褒美に「おいしい魚釣り」。そして非日常生活を感じるため「おむすび」の昼食。日常生活では味わえないインディアンの世界(チャラバ・アブズーなどのインディアン語も含め)フィクションの世界をじっくり堪能しました。このインディアン週間に行なう縦割り保育(各チームに年長・年中・年少が混在)で年上への憧れを持ち、年下への労わる心が芽生えます。開園当初からの「夏まつり」は暑さ対応のために7月より9月に移行し「インディアンまつり」となりました。そして今年の新型コロナ対策として「園児のみの開催」となりましたが、「目的・ねらい」は少しも変わっていません。今後も新型コロナ対応で行事の変更があるかもしれませんが、一番大切な「子どもの心」の成長を促すところは変えずに検討します。
 中日新聞の読者投稿欄に「テーマ」があります。9月のテーマは「宝もの」でした。私と卒園生の保護者が掲載されたので紹介します。

「やる気マン」歌い継ぐ テーマ「宝もの」 R2.9.2㈬
 本園の年長児向けに「やる気マン」というテーマソングがあります。三十年前に年長児が「ぼくたちの歌を作ろう」とみんなで歌詞を考え、当時の担任が作曲しました。
「あのね聞いて僕たちは 肩を組んで進んで行く 一度や二度の失敗なんて くじけず頑張るやる気マン」という歌です。二番は「私たち」、三番は「先生聞いて」と続きます。
 この歌ができた時、子どもたちは「宝ものができた」と喜びました。少しでもふざけて歌う子がいると「宝ものが壊れちゃう」と注意し、大切にしていました。
「年長になると歌える歌」として歌い継がれています。くじけそうになると「やる気マンだよね」で頑張ることができています。
 30年も宝ものとして歌い継がれていることを知ったら、当時の年長児もうれしいのではと思います。

 成長の記録 育児の思い出 テーマ「宝もの」 R2.9.9㈬ 第17期生 祐樹・和也 母
 宝ものは「あゆみ」というノートです。息子たちが幼稚園に通っていた際、先生と保護者が交換していました。園での子どもの行動がうかがえ、自宅での様子を先生に伝えていました。
 双子の子育ては不安でいっぱいでした。何度もあゆみに助けられました。二人分の3年間で計16冊になりました。たまに開いてみると「こんなちっぽけなことで悩んでいたのか」「子どもも先生も私も、みんな頑張っていたな」と微笑ましく思います。
 今となっては映像や写真よりも当時の感情が手に取るように分かるノートとなりました。先生方の温かい言葉や励ましの言葉にただただ感謝しています。

「映像や写真より当時の感情が手に取るように分かる」は本当にその通りだと思います。子どもの言葉は「天使のつぶやき」です。保護者の気持ちを添えて書き留めなくてはもったいないです。
 新聞投稿集「道しるべ 3」を刊行しました。新聞投稿で子育てに関係するものとミニコミ紙「なるにゅ~」などに寄稿したものをまとめました。また昨年12月に磐田の伊達直人と仲間たちが龍の子職員であることを公表しましたが、私の想いを知っていただけたらと考え、磐田市長に宛てた手紙やその経緯も紹介しました。保護者の皆さまにも間もなく贈呈させていただく予定です。「はじめに」の部分をまずお読みになってください。後は拾い読みしていただければ結構です。
 浜松いわた信用金庫さんがランドセルプロジェクト(日本に移住した外国人の子どもにランドセルを贈る)に賛同してくださり、行員の方を中心に38個のランドセルを寄贈していただきました。4月以降、園に届けられた12個と合計で50個のランドセルを東海ファシリティに郵送しました。第1弾が25個でしたから総合計で75個を贈ることができました。その後も「新聞を見た」とランドセルが届けられています。今回の郵送でタイガー募金は、ほぼ底をついています。郵送料の募金「タイガー募金」(玄関先に募金箱あり)のご協力もお願いします。
 子ども達に「さまざまな人が共生している」「自分にできる善意」を分ってもらえたらと願っています。