7月 絶対に口にしてはいけない言葉

 新型コロナウィルスの感染拡大による休園に続き、龍の子運動会に於いても再三の予定変更、そして学年別園室内開催になりましてご迷惑をおかけしました。運動会を6月としているのは「運動会から運動遊びのスタート」との位置づけからです。梅雨に入る時期なので雨天でも開催できるように毎年体育館の借用をお願いしているのですが、今年に限り新型コロナ対策のために「参加者100名以内」「声援などの歓声禁止」の制限があり、体育館の使用を断念し、園内開催としました。園内開催決定後もなるべく「順延」を避けた方が「保護者の都合がつきやすいのでは」との想いから学年別開催(運動会検証を参照)となりました。ひまわり(年長)は最終学年なので開催日程を優先させていただいたことをご理解ください。一堂に開催する運動会ではありませんでしたが、ここからフラフープや大型積木などを休日の園庭開放などを通して、ご家族で少しずつ応援していただけたらと願います。
 女子プロレスラー木村花さんが22歳という若さで亡くなりました。出演していたテレビ番組「テラスハウス」での言動が原因で、SNSによる誹謗中傷による自殺と推察されています。緊急事態宣言中の自粛警察もそうですが、他人の言動に過剰に反応する人が多く残念です。「心に余裕のない人が多いのかな?」と感じます。また書きこんでいる人はそれほど悪意がなくても受け取る側は違うと思います。昨年磐田の伊達直人が自分であると公表しました。ネットを検索すると約900のコメントがありました。ほとんどが賛同してくれるものでしたが、7~8通「売名じゃないか」などの批判的なものもありました。数的には1%弱ですが、それでもとても気になりました。それが圧倒的に非難めいたものだったのであれば追い込まれて当然だと思います。
木村さんの死後は「テラハ」の制作関係者やスタジオにいたタレントに攻撃の矛先が向いているそうです。誰かを悪者にすることをやめましょう。とにかく世の中が心に余裕がない人が多すぎます。人に対して寛容な心をもって欲しいと願います。匿名で誰かを攻撃する行為に対して名前を特定できるようにするなどの法整備も検討されています。ネットの中では「指殺人」などと以前から問題になっていることです。自身とまったく関わりのない中で他人の言動を激しく非難する行為は、自身のストレス解消だけだと感じます。
 過去に郵便局のルールに対する新聞投稿をした時に、何人かの郵便局関係者から「申し訳ありません」と声をかけられ、実名を名乗っていることを実感しました。新聞投稿は多くの人が読んでいます。書いたのが誰かも分かるのです。だから感情的に書くことは少なくなります。誰か特定されないと思うから誹謗中傷が過激化するのだと思います。自身のイライラやストレスをSNSの書き込みで解消する行為は恥ずべき行為と自覚してほしいです。
 子育て中の皆さまに注意して欲しいことがあります。それは言葉遣いです。遣って欲しくない言葉には2種類(子育て99ハンドブックQ92)があります。ひとつは「てめぇ」「このやろう」「ばかやろう」などの乱暴な言葉です。これは幼稚園や小学校で少し強くて憧れるような存在の子が使っていると、つい自分も使ってみたくなるものです。カッコ良く映って言ってみたくなるのです。園や学校で使えない子は家に帰ってお母さんに対して、つい使ってしまうことがあるでしょう。でもこれは一種の「はしか」みたいなものですから「なんて言葉遣いなの!」と目くじらをたてないで、「お母さんはそんな言葉嫌いだな、遣ってほしくないな」程度の注意で結構です。
 もう一つは「死ね」「殺す」などの人として絶対口にしてはいけない言葉です。もしこれを口にしたら「ダメ!!そんなことは絶対に言ってはいけないの」ときつく叱ってください。普段は優しいお母さんが顔色を変えて怒った。これはただ事ではない、絶対に遣ってはいけない言葉なんだと小さい頃から心に響かせることが大切です。小学生だけでなく幼児でも「死んじゃえ」とか「ぶっ殺すぞ」などの危険な言葉を簡単に口にする子がいます。こんな言葉は聞いたことがなければ口にすることはないし、きつく注意を受ければ遣わなくなるはずです。
『ちょっといい話』
 ステキな光景を眼にしました。年中の女の子が一人でポツンと階段付近にいます。プール遊びを終えた年長のみこちゃんとほのちゃんがその子に気付き「どうしたの?」と声をかけました。色々に声掛けしましたが、要領を得ません。そこで担任を「呼んでこよう」となりました。その時、二人で行こうとしたのですが「一人だけになったら心配になるかも、私が樹里先生を呼んでくるからほのちゃんはここにいてあげて」とみこちゃん。ほのちゃんも「分かった。私が付いているから頼むね」。すぐ担任が到着して話を聞いて解決しました。声掛けもステキですが、後の二人の対応も素晴らしいですね。世知辛い話題ばかりの昨今ちょっといい気持ちになりませんか!