6月/募金活動で得るもの

 熊本地震への義捐金ありがとうございました。子ども達が「洗い上げのお手伝いしたよ」「お家の中をお掃除したよ」と、お手伝いをしてもらったお駄賃を募金箱に入れてくれました。それと共に「熊本地震のニュースを見て家族で考えました」という感想もたくさん頂きました。災害等で辛い想いをされている方々に対して「今の自分は何が出来るだろう」と考え、行動を起こす事が大切ですね。卒園児のお母さんに会った時、「龍の子では熊本地震の募金をしていますか?息子は、『ぼくがひまわりの時にお手伝いをして募金したね』と今でも覚えています。災害があると『何が出来るかな?』と考えるようになりました」とおっしゃいました。困っている人を助ける。歴史を脳裏に刻み込む。今の自分が幸せな境遇にある事を認識する。募金は多くの効果があるものです。合計で52,236円にもなりました。ご協力ありがとうございました。
 義捐金に関するあゆみ(連絡帳)を紹介します。

年長女児A 母
 Aと熊本地震のニュースを見ていた時「お母さん、幼稚園でお金を集めるかなぁ?」「前、集めたよね。お小遣いから持っていったじゃん」と前回の募金の事を覚えていたようです。少しして「さっきのニュースでパン買っていたでしょ?あのパン1ついくら?このお金で買える?!」と100円持ってきました。被災地のコンビニにパンが並ぶようになって、おばあさんが2つ購入して「嬉しい!」と言っているのを見たからです。「100円でパン1つ買えるよ」というと貯金箱をガチャガチャ、100円玉を5個持ってきて「これで5こ買えるよね。5人家族みんな買えるよね」。そして、貯金箱からすべての100円玉を出し、「これならもっとたくさんパンを買えるね」と900円分のお金を手にして嬉しそうに言いました。
 次の日に龍の子から熊本地震募金のお手紙を頂き、本当に嬉しく思いました。貯金箱はカラになりましたが、Aは満足気な表情です。

年長男児Y 母
 帰宅すると最初に「ママ、今日はいっぱいお手伝いするね、熊本の人たちが地震で大変だからお手伝いいっぱいしてお金貯めて募金したい」とY。幼稚園から帰ってくると、いつもはだいたい「おやつは~?」と言うのに、今日は「ママ、何のお手伝いからしたら良い?」とやる気満々でした。地震の話や園の避難訓練の話をしながら一緒に洗濯物を畳みました。夕食時、少し残して「ごちそうさま~」と立ち上がろうとしたので、「Yちゃん、このYちゃんの残したお味噌汁食べたくても、食べられない人、熊本の地震で困っている人がどれだけいるのかな?」と聞くと、ハッとした顔をして改めてテーブルにつき、一粒残さずきれいに食べました。そしていつもより丁寧に「ご馳走様でした」。その後もお皿洗いや弟の面倒をみるお手伝いも遊ぶ時間を我慢してやってくれました。自分に何が出来るか…と考えて行動したり、助け合う心…とたくさんの事を学ばせてもらいました。連日放送される被災地の様子に胸が張り裂けそうになります。同時に毎日の何気ない日常がどんなに幸せな事か身に沁みます。一日も早く被災地の方々に平穏な日々が戻る事を祈ります。

年中男児R 母
 熊本地震の事、募金の事をRと話しました。熊本で大きな地震があってみんなお家も壊れちゃて困っていると話すと「知っている!!先生が言っていた」。「だから幼稚園で熊本の人達を助けてあげようって募金するんだって」と話す、と小3の兄が真っ先に「オレお小遣いから募金する!!」と小銭を凜音に渡してくれました。それで凜音も「オレも!!お小遣い全部募金する!!」と今までお手伝いで貯めた401円を全部袋に入れました。「全部募金しちゃっていい?少し取っておかなくていい??」と聞くと「うん全部!!これからお手伝いした分も全部募金する」。お金をカバンに入れながら「これで熊本の人、お野菜とかご飯とか買って食べられるね」とニコニコ。「お弁当とかも作って届けてあげたいね」と言うので「Rくんのお小遣いだけでも助かると思うよ」と言うと「うん、なすとかキャベツ買えるもんね」と嬉しそうに言いました。お兄ちゃんは「オレが、もしそうなったらたくさん募金してもらえると助かるもんね。よし!!もっと募金しよう!」とお小遣いの小銭を全部出してくれました。欲しい物があり毎日お手伝いをしてコツコツ貯めたお金です。
年中女児A 母
 今日は熊本地震で被災された方への募金のお便りが届きました。「何か出来る事はないか…」と思いつつ、どうして良いか分からないでいたので、夕食を食べながらお手伝い募金の話を子ども達にしました。小6の兄と小2の姉はニュースで地震の事を良く知っていたのですぐに「分かった!」と言ってくれました。Aちゃんも幼稚園でお話を聞いていたようで「Aちゃんも頑張る!!」。姉は夕食が終わると、すぐに食器洗いをしてくれました。Aちゃんも夕食作りを手伝ってくれたので早速お小遣いを渡し、兄が用意してくれた貯金箱に入れました。とても小さな事だけど「困っている人を助けたい」「だから頑張る」という思いを持って行動する事は、大切な事だと思いました。せっかく機会を与えて頂いたので、私も意識して声をかけていきたいと思います。
年中女児H 母
 ニュースを聞きながら「大変だね」「家が壊れたの?」「食べる物がないの?」…小さいながら心配しています。「Hちゃんがお手伝いしてもらったお駄賃が熊本の人達の助けになるよ。毎日、募金してみようか!!」「うん!やるよ!!熊本の人達助かるんだよね」と新聞取りや配膳のお手伝いをしています。少しずつですが、熊本の人達にこの気持ちが届くと良いなと思います。
年中児女児K 母
「熊本の人達に募金を」と、お手伝いを頑張ってくれています。今日は幼稚園から帰ると洗濯物を畳み、玄関の掃除、お部屋の片づけ、食器洗い…たくさんやってくれました。おやつの時も「熊本の人、お菓子食べれる?」と言うので「食べられないかもね」と答えると、大好きなお菓子なのに1つで止めました。その後も「何かお手伝いする事ないですか?」と頑張っていました。小さな募金箱を一緒に作りました。
年少女児R 母
 熊本の地震発生から2週間が経ちますが復旧は難しく、多くの人が不自由な生活を余儀なくされています。小2の兄Sは「大変そう…地震って怖いね」、Rも「可愛そうね」と悲しそうです。家族で「何かしてあげたいね」と話していた時に龍の子から募金のお手紙が届きました。子ども達に募金の話をすると「お手伝いして、地震のところにあげるの」とR。Sも「DS買いたくて貯めていたけど、僕も熊本の人の為に募金する」と被災者の為に何か出来る事を喜びました。「何とかしてあげたい」ではなくて実際に動かなければ意味がない…。龍の子からのお手紙で行動を起こす事が出来て感謝しています。Sは新聞やニュースで被災者の行き場のない姿や亡くなった方の遺族の泣き崩れる姿を見ていたので、とても力が入っていて凜音と私の肩を寄せて円陣を組み「熊本の人の為に頑張るゾー!」。それからは、二人とも「熊本の人の為に…」とお手伝いをいっぱいしてくれます。ばぁばのお家まで行ってお手伝いをしています。貯金箱を作って「たくさん貯まってきたね」と喜んでいます。龍の子からの一通のお手紙のおかげで家族がステキな経験が出来ています。ありがとうございます。今の気持ちをこれからもずっと持ち続けてくれたらと願います。

 募金と一緒にSくんからお手紙をもらいました。

たつの子の先生へ 
 ぼくは、じしんのニュースを見て、すっごくすっごく、かわいそうにおもいました。おうちがこわれ、ごはんもないから、おなかがすいて、こまっている人もいますね。おうちのなかに入りたい人もいるけど、おうちにがれきがあるからなかに入れません。くまもとの人たちは、車の中でくらしています。それで、おみせがやっとできましたね。それで、ごはんがやっとたべられてうれしいですね。でも、まだたいへんなくらしをしている人がいます。だから、おてつだいをしたお金をくまもとの人にわたしてください。

 卒園児の兄・姉が率先して募金活動をしてくれた事、とっても嬉しいです。