6月緊急事態に伴う園の対応について

 新型コロナウィルス感染拡大防止に伴う緊急事態宣言が発せられ、磐田市に於いても幼稚園の休園と保育園の登園自粛・家庭保育の(強い)要請が出されました。
 子どもをお持ちの皆さまに於いては、突然の長期間の家庭保育、そして「外出はできない」「家の中で過ごす」ことは、本当に一日一日が長く、大変な日々だったと思います。ご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。下記はメールや手紙でお伝えしたことですが、対応記録として記させていただきます。
 4/18㈯に未就園児向けに開始した動画に加え、在園児向けの動画を配信することを決めました。各学年で何を発信したら子ども達が楽しめるかを考え、翌週からの撮影準備をしました。
 4/20㈪緊急会議を行ない「5月6日まで家庭でじっとしていては精神衛生上良くない」との意見から三密を避けたクラス別の園庭開放『宝島広場』を設けることを決め、メールにて送信しました。宝島広場は「公園も行きにくい雰囲気なので助かる」「少しの時間でも園に来ることができて嬉しい」と利用した保護者から喜ばれました。
 4/20㈪~21㈫の2日間で数本分の動画を作成、英里子先生が撮影し、敦士先生が編集担当しました。バランス良く各学年が楽しめるように工夫しました。その後も動画撮影は続きました。
 4/22㈬~動画撮影の片側で、先生は日常の保育と行事などの抜本的見直しに着手しました。緊急事態宣言が〇日までに解除されたらA案、△日までだったらB案、もっと長引いた場合はC案、そして、もしも9月入園が実施になった場合も想定しました。
 例年、新規採用者の研修が年間10日程度実施されます。また夏やすみ期間中は各種の研修が行われるのですが、今年度は早々に中止が決定しています。そこで龍の子の先生達は過去のビデオなどで研修を行ないました。各クラスの現状と個々の子どもの様子も担任及び関わった先生からの報告を基に全職員で確認しました。
 4/27㈪緊急事態宣言後(この時点では5/6のゴールデンウィーク明けで終了の予定)について話し合いました。「もし緊急事態宣言が継続となった場合はどうするか?」、家庭で過ごす日数があまりに長いので「1日は登園日を設けるべき」との意見が多数でした。登園方法は生活リズムを崩させない意味からも「普通登園」とし、まず5/7㈭のバス・給食ありの普通登園が決定しました。翌5/8㈮に関しては、解除後を見据えて時間差降園を試してみたいとなりました。
 通常各月のお誕生日会に渡している配本絵本ですが、子ども達が外に出られない現状を考えると一刻も早く渡した方が親子とも喜ぶのではと、5/7㈭に5月号を、翌5/8㈮に6月号を渡すことにしました。「長いゴールデンウィークを子ども達はどんな風に過ごしているのだろうか?」から各担任が子ども一人ひとりにお手紙を書き、月末に配る園だよりも同封することとなりました。また好きな絵本を買って「親子の大切な時間を過ごしてほしい」との思いから図書カードを贈呈しました。
 4/30㈭担任からのお手紙を発送、緊急事態宣言の延長に伴い、磐田市では休園を5/31㈰まで延長すると通達が届きました。改めて職員で協議し、5/7㈭・5/8㈮は予定通り登園を実施することを確認しました。市内他私立幼稚園とも協議し、各園の対応を磐田市に連絡しました。
 5/1㈮5月末まで休園が続くことを前提にクラス別・学年別分散登園の日程を決め、メールを送りました。同時に各学年で保護者との面談も組みました。
 5/13㈬緊急事態宣言が解除される見通しになったので園として日程の組み直しを行ないました。磐田市に公立幼稚園の対応を確認し、私立幼稚園3園間でも協議し、日程の最終確認をしたうえで翌14㈭に18㈪からの日程のメールを送信しました。
 新型コロナウィルスに関しては収束傾向にありますが、予断は許しません。引き続き、マスク着用と検温などの子どもの体調管理をお願いします。ただ専門家会議の提唱する「新しい生活様式」の中の家庭での部分「食事は向かい合ってしない」「食事中はしゃべらない」などは子育てに良い影響は与えません。新型コロナの感染拡大を防ぐためだけの方法です。子どもは今経験していることが「当たり前のこと」となります。どうか感染しないための方策は万全にしつつも家庭内は今までと変わらない関わり方をお願いします。
 6月は運動会も、父親参観もあります。状況によっては変更もあるかもしれませんが、時間や内容を一部変更しても実施したいと考えています。ご理解・ご協力をお願い致します。
 5月の食育費(給食)・園児輸送協力費(スクールバス代金)を徴収しない件は、事情を説明し、理事会・評議員会でも承認されました。