5月/龍の子の防災対策

 入園、進級後1ヵ月が過ぎました。たった1ヵ月の期間で子どもの様子に変化がみられたと感じられる保護者も多いと思います。新入園児は、身の回りの事を自分でしようとしたり、周囲の様子を見て気付こうとする力が備わってきたのではないでしょうか!?年中児に於いては、自分中心から周囲と協調する喜びや楽しさを感じ始めていると思います。年長児に於いては、龍の子幼稚園の中で一番年上だから頑張ろうとか下の子の面倒も見てあげようという気持ちが自然に芽生え始めていると思います。
 娘が大学生の時に「すみれ(年少)かられんげ(年中)に上がった時、そしてれんげからひまわり(年長)になった時の喜びは本当に凄かった。その後、小中高校と進級進学しても、嬉しかったが龍の子で進級した時と同じような感激はなかった。そのくらい龍の子幼稚園で一年進級するという事を嬉しく思った」と言いました。一年、一年の学年の違い(憧れ)を感じているから、進級時の感激も大きいのですね。そんな子どもの気持ちに答えられるように幼稚園生活を充実させたいと思います。
 熊本で大規模な地震が続きました。東日本大震災から5年、阪神大震災から21年、本当に自然災害の怖さを思い知らされます。いつ来てもおかしくないと言われる東海大地震。ある地震学者が「トランプ52枚にジョーカー1枚を混ぜてシャッフルしたとします。トランプを裏にしてめくっていくと、ジョーカーは1枚目に出るかもしれないし、53枚目になるかもしれません。1枚ずつめくっていって、今は48枚目をめくり終わった状態です」と言うのを聞いたのが40年前です。今はもう50枚目を過ぎているのでしょうか??いずれにしても地震対策を怠ってはなりません。
 改めて保護者の皆様にも龍の子の防災管理・対策もご説明させて頂きます。本園舎は新耐震基準1.5倍強度の耐震構造設計になっています。屋上に津波避難所を設けてあります。海より4.5㌔の距離、海抜4.5mに本園が位置し、地上から屋上までは7mですから11.5mまでの津波が来たとしても防げます。さらに最悪の事態を想定してライフジャケットの着用も練習しています。太陽光システムと発電機を備えてありますから停電にも対応出来ます。水道は地下水と前野水利組合の2本だてになっていますが、もし両方が停止しても、1tの貯水タンクがありますから当分は困りません。また地震予知速報装置(デジタルなまずくん=P波測定から地震の起こる10秒~30秒前に予測)も7年前から導入してあり、防災訓練では10秒間で危険回避の練習をしています。
 そして何より保護者の皆様が一番心配するのは、地震発生直後に「龍の子幼稚園までお迎えに来られるか?」だと思います。幼稚園までの距離が遠い人だけでなく、たまたま遠方に出かけている場合もあります。また道路も想像を上回る混雑をするでしょう。でも何時間、または何日かかっても、保護者にお子さんを手渡すまでは責任を持って龍の子が守りますのでご安心下さい。ただ、いつなんどき起こるかわからないのが災害です。ご家庭でも準備や対策をお願い致します。