5月緊急事態対応、大人と子どもの違い

 4月17日㈮午後5時過ぎに磐田市より「登園自粛要請」のメールが入りました。新型コロナウィルス感染拡大を防ぐ緊急事態宣言が全国に出たことを踏まえてのことです。本園としては感染予防の工夫をしながら何とか通常登園を継続したいと思っていましたが、市内で本園だけ違う体制は良くないと考え、要請を受け入れることにしました。保護者の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、今は子どもの安全を取るしかありません。ご協力に感謝申し上げます。
 新型コロナウィルス感染拡大を防ぐためにさまざまな自粛要請がされています。集団感染を防ぐために小中高校の一斉休校、飲食店の開店時間制限や休業要請、仕事もテレワークが推奨され、人が密集しないことを前提に考える。一説には79.9%が感染する、日本人の死者が40万人を超えるなどという恐ろしい予測も出ています。まさに感染列島、パンデミックの状態です。
 ここで考えていただきたいことは、大人は「緊急事態だから…」と認識し、新型コロナウィルスが終息すれば以前の生活に戻ることができるでしょう。しかし子どもは日々の生活が脳に刷り込まれ「普通のこと」となっていくのです。「外出しない」「顔を向き合って話をしない」「食事中は話をしない」「人との接触は極力さける」…、テレビやパソコン、ユーチューブを(騒がずに)静かに観ていれば良い。こんな生活が普通のことと脳に刷り込まれたらどんな人間になってしまうのでしょう。せめて家庭内では家族間でいっぱいお話をして濃厚接触者になってください。そのためにはご家族の大人が外部から新型コロナウィルスに感染しないように細心の注意を払わなければいけません!!
※家から出られないストレスを少しでも解消しようと「動画」を作成しました。本来パソコンに頼る子育ては賛成できませんが緊急事態です。少しでも子ども達が元気に過ごせたらとの想いからです。
 令和2年度よりこの「園だより」のサイズをA4判にしました。園だよりは龍の子学園開設の昭和56年4月よりスタートしています。当時はB4サイズに手書きで裏表印刷、昭和61年6月よりワープロ印刷になり、平成5年1月号よりB5判になりました。この時はB4サイズで印刷をして袋とじにしていました。そして印字がワープロからパソコンへ、用紙も袋とじから1枚の裏表印刷となり、右綴じから左綴じへと変遷がありました。また園だよりの他に地域の方々への広報紙写真中心の「かわら版」や龍の子ホームページ、その中に日々の園の様子や私の考え方を記した「園長ブログ」などさまざまな形で発信しています。
 発信方法は変化しますが、子どもの育ちは変わりません。赤ちゃんとして生まれて、寝返りをうち、頭を持ち上げ、ハイハイをするようになり、つかまり立ちからタッチができるようになり、つたい歩きから自身でのアンヨができるようになります。何百年、何千年経っても変わることはありません。またこの期間に脳も急激な発達をします。ママを自分にとっての安心基地と決め、イヤイヤ期などの確認行為を経て安心基地の確立をしていくのです。乳幼児期が人格を形成する大切な時期であることは、これから人類がどんなに発展しても変わることはないでしょう。
 4月5日㈰にNPO東海ファシリティーにランドセル25個と寄付金の一部で購入した2万円分の文具を届けました。活動拠点の知立市カフェテリアfamilyに着くと、理事長の鈴木さんと担当者のミウラさんの他にスタッフも何人かいました。25個のランドセルと2万円分の文具を見て「これだけたくさんの寄贈は初めてです」と笑顔で受け取ってくださいました。刈谷高校放送部が全国放送コンクールに応募するために取材に来ていて、私もインタビューを受けました。滞在の1時間の間に3名のランドセル寄贈者が来ました。また「ランドセルをもらいに来ました」という子もいました。日常的に活動が認知されていることも実感しました。今までに700名分ランドセルを全国に発送しているそうです。
 龍の子幼稚園玄関を入ったところに「ランドセルプロジェクト」=使わなくなったランドセルを必要としている子ども達にお渡ししています=のポスターが掲示されています。自分が送ったランドセルに№が付き、それを受け取った子がどんな子なのかFacebookで分かるようになっています。連絡可の方へは受け取った子どもからお礼の手紙が届けられることもあるそうです。
 その後も少しずつですが「ランドセルまだ募集していますか?」と持って来てくれる方もいます。また浜松いわた信用金庫さんがこの運動に協力してくれることも決まりました。龍の子でもずっとこのランドセルプロジェクト運動を続けます。ランドセル寄贈、タイガー募金(4月末現在の累計は51,062円、ここから20,000円文具を購入)へのご協力くださった方ありがとうございました。そして我が子が無事に成長している感謝の気持ちとして今後もタイガー募金への協力もお願い致します。