3月/親の想い 子どもの想い

 2月14日の創立記念講演会は新園舎初行事となりました。200名を超える参加者でしたが、らいおん1/2、れんげ1/2の4教室の可動間仕切りを開いたので、ゆったりと聴講する事が出来ました。
 開(ひらき)先生(東京大学大学院教授)の講演は、大人が「口を開ける」「舌を出す」「チュッ」等の行為をすると新生児でも模倣する。また絵に描いた顔には注視するが、同じパーツでもバラバラにして顔と判別出来ないと興味を示さない。5ヵ月の乳児でも、ライブと録画の区別がつき、4秒遅れの反応をすると興味を示さなくなる。間とか、表情で気付く事がある、大人も判別し難いサルの顔の区別がつく、等の「赤ちゃんの不思議(ナゾ)」について、映像を交えて解説してくれました。
 そして愛を持って関わる事が一番とも話されました。
 常々子ども達と関わっていて、子育ての基本は「0歳の一年間の関わり」と感じていました。
 28年度からは乳児も、お預かりする事になります。私達教員も、預ける保護者の方も、また一般の保護者の方も、開先生のお話を聞いて、子どもへの関わり方を考える機会になったと思います。新園舎になっての初の行事が開先生をお呼びしての講演会になった事を嬉しく思います。
 1/30のFBは2000を大きく上回る閲覧がありました。

第18期生陸くんが二年前に交通事故で亡くなりました。バイクで会社に向かう途中に、対向車線をオーバーした車との正面衝突でした。陸くんに過失は全くありませんでした。「笑い声はかせ」だった陸くんは、いつでも明るく元気な子どもでした。大きなお目々をクリクリさせての笑い声が周囲を楽しい雰囲気にしてくれました。
陸くんのご両親から「陸の最後の給料を、そのまま保管してありましたが、新しい龍の子で使って下さい」と戴きました。そのお金の一部で、絵本コーナーに「陸くん文庫」を作らせて頂きました。絵本を読んで、天国の陸くんに「笑い声」を届けて下さい。

 年中のAちゃんのあゆみ(連絡帳)です。

「陸くん文庫」の話を葵にしました。「お空にいる陸くんが絵本をプレゼントしてくれたんだよ」と言うと「優しい気持ちで読むね」「大事に読む」とA。
「ありがとうって陸くんに届くといいね」と言うと「お手紙を書く」。一文字一文字丁寧に書きました。
「おにいちゃんへ えほんをたくさんありがとう たいせつによみます とってもうれしかったよ A」。

 Aちゃんの気持ちとても嬉しいです。Aちゃんの心に届くようにお話して下さったお母さんもステキです。