3月/絆作りと失敗した時の対応

 今年も多くの事を学んだ「お菓子がまん週間」でした。がまんするというより「手作りおやつ週間」のようでした。れんげ(年中)組 Hくんのあゆみからです。

 またこの季節がやってきました。子どもにとっても、親にとっても試練、と思いきや…。息子は、とっても楽しみにしていたようです。「ねぇねぇ、今日はこれ作りた~い」「プリンとね、クッキーとね、ドーナツとね、グミ」。我が家のお菓子がまん週間は、先週金曜日から始まりました。金曜日はドーナツ、こねこね。日曜日はクッキーとプリン。おやつ作りは、親と子の絆づくり、まさにその通りだなと思います。普段ゆっくりと関わり合いが取れない私と息子ですが、おやつ作りで関わり合っています。明日は何を作ろうか楽しみです。

 金曜日と、みんなより一歩早く始めるなんてステキですね。「おやつ作りは、親子の絆づくり」ステキな言葉ですね。次はひまわり(年長)組のAくんのあゆみです。

 すみれ(年少)の頃は、初めてのお菓子がまん週間で、ちょっと長く感じましたが、今年はちょっと手の込んだ物でも、息子と一緒に作れるようになったので、あっという間に過ぎた気がします。

 手の込んだおやつ作りが出来たからあっという間というのが、ステキですよね。
 龍の子幼稚園の豆まきの設定は、龍の子広場に鬼が登場します。鬼は「寒がり(弱虫)はいないか?」「ワカランチンはいないか?」「お菓子がまんの約束が守れなかった奴はいないか?」と探します。お菓子がまん出来なかった子を見つけて鬼の子分にして連れ去ります。みんなは、仲間を取り返す為に(新聞紙を丸めた)豆爆弾を用意して、鬼の再登場を待ちます。鬼が来るのを待って一斉に「鬼は外~!!」と豆爆弾を投げ、連れ去られた仲間を救出し、メデタシメデタシ。そして、お楽しみのお菓子拾いになります。龍の子の行事で唯一、少しの間だけ「怖い想い」をする行事ですが、がまん出来なかった子も、一回鬼に捕まる事で、禊(みそぎ)を受け、気持良くお菓子が拾えるのです。
 園児の中には、失敗した子もいます。失敗した時は絶対子どもを責めないで下さい。失敗に気づき一番後悔しているのは、子ども自身なのですから。「失敗して辛かったね!」といっぱい同意・共感してあげた上で「どうしようか?」と答えを子どもに出させる事が重要です。「自分で先生に言いなさいよ」では無責任だと思います。大好きな先生に「お菓子を食べた」と言うのは、とても勇気が必要で、出来なくて当たり前だと思います。先生にそっと知らせて、先生からそれとなく子どもに確認するのが良いでしょう。これに限らず、どんな時も、決して親が「こうしなさい!!」と指示しないで下さい。自分で判断や決断が出来なくなります。子どもの意見が明らかに違っていたら「本当にそれで良いかな?!」と少し正しい方向に導く言葉かけをしてあげて下さい。
 「お菓子がまん週間」は「触れ合い」「家族と気持ちの共有」「心のコントロール」に加え、「失敗した時の対応」と多くの事を学ぶ機会になっています。