2月/家族全員でお誕生パーティ

 今年も成人式で傍若無人なふるまいをした若者がいたと聞きました。自分の存在感を、こんな行動でしか現す事が出来ない若者を可哀そうに思います。普段から家族や周囲に愛されている事を感じられたら、絶対にこんな行動を取る事はないでしょう。
 愛されている事を一番実感出来る日がお誕生日です。そして、子どもが生まれた時の感動を確認する日です。どの家庭でも、それぞれのお祝いの仕方があると思います。冬休み明けに、ひまわりの大登くんのお母さんからステキなお手紙を頂戴しました。
 大登くんの誕生日は12月31日大晦日です。大晦日といえば、何かと忙しい時ですから、つい簡単にしてしまうように思いますよね。でも大登くんの家は違うんです。

 12月31日で大登も6歳になりました。この誕生日をしばらく前から大登は、とても楽しみにしていました。プレゼントをもらえることも楽しみなのですが、この日にやる誕生パーティが一番の楽しみ。「お父さんマジックしてくれる~?」「お母さんは宝探しゲームをやってくれるよね~」「お部屋も飾り付けしてね」「僕はダンスしようかな」会話も弾みます。
 まずはプログラム作りと部屋の飾り付けを姉の朋伽と有伽がしてくれました。誕生パーティは、初めの言葉から始まり、2人からはピアノの演奏でお祝い、大登はダンス、主人は手品、とても簡単なものですが、子どもの目はキラキラ、時々失敗してみんなで大笑い、そして私は「今日はなんの日」という絵本を参考にした宝探しゲーム、家の中の色々な所に置いてある伝言メモをもとに、家中を捜し回ります。最後の宝は、手作りのメダル。首にかけて、とっても嬉しそうな大登。みんなから心のこもった手紙をもらったり、家族みんなでカードゲームもします。盛りだくさんの誕生パーティです。
 年末の忙しい時期に、手品や宝探しゲームの準備は少し大変ですが、大登の幸せそうな顔を見ると「やって良かったな」と思います。最後に「産まれてきてくれてありがとう」とギュ~の抱っこをしました。大登からは「生んでくれてありがとう~、ほんとうにしあわせ」。私たちこそ大登からたくさんの幸せをもらえて本当に幸せです。これからも大登の心に寄り添って成長を見守っていきたいと思います。たくさん愛して育てて、将来、大登が大人になった時に、自分のことも、周りの人も愛することが出来る人になってほしいと思います。

 こんな風に家族中からの愛をいっぱい貰ったら「幸せ」を感じますよね。大登くんは、いつでも心が満たされているから誰にも優しく接してあげられるのですね。そしてお母さんの最後の言葉「将来、大登が大人になった時に、自分のことも、周りの人も愛することが出来る人になってほしいと思います」本当にステキですよね。「自分は生まれて来て良かった」と自己肯定感がいっぱいの人になっていくでしょうね。
 子育ての結果は20歳になった時に出ます。「お父さん、お母さん、大切に育ててくれてありがとう」と成人になって言われるよう、幼児期の関わりを大切にして下さい。