2月/子育ての結果が出る成人式

 全国各地で開催された成人式、会場によっては傍若無人な振る舞いをした若者がいたと報道されています。「子育ての結果は二十歳になった時に出る」と常々申し上げていますが、我が子に「今までありがとう」と言ってもらえる子育てをしたいですね。
 子育ての結果の話になると、いつも卒園生祐貴くんを思い出します。就職直後にお母さんから手紙をいただきました。祐貴くんが今年から社会人として寮生活を送っていること。大学の下宿先から直接入社式に向かい、その電車の中から「22年間、大切に育ててもらい本当にありがとう。もう一人前、甘えてもいられません。健康に気をつけて頑張ります」とお父さん宛にメールがあったこと。その一ヵ月後、初給料をもらうと、帰省して両親を食事に招待してくれ感激したこと。この時、「子育ての結果は成人になった時に分かる」と言っていた座光寺先生の顔が浮びました。と記されていました。また「幼稚園ではスキンシップを一番に、いつも先生方は笑顔でした。少しのことでも褒めてくださり、思いやりの心も育ちました。家庭でも同じですね。愛情を持って育てれば、子どもにも通じると思いました」と締めくくられていて感激しました。その後、お母さんに会う機会があり「親としてこんな幸せなことはない」と満面の笑みで語られました。多くの親御さんにこんな思いをして欲しいと願います。
2/14は創立記念講演会です。昨年、静岡県内10ヵ所で講演を行ない大好評だった松居和(まついかず)先生をお招きしますので楽しみにしていてください。
そして2/20に「子育て99(救急)ハンドブック」(座光寺 明著)という子育てQ&A本を書店で発売します。これまで「みちルーム」や「井戸端会議」、Fmハロー!「つながるねっと」などで受けた子育て相談の中で主なことをまとめたものです。磐田市の教育アドバイザーの早稲田大学前橋教授からも以下のような推薦文(抜粋)をいただきました。

 本書は、子どもたちが心身ともに健やかな状態で、生き生きとした暮らしを実現するための、座光寺先生のノウハウがいっぱい詰まっている育児書です。健康を支える「栄養(食事・おやつ)」「運動(あそび)」「休養(睡眠・昼寝)」の3つをベースに、乳幼児期の子育てに必要な情報が網羅されています。内容としては、胎児期からの準備にはじまり、授乳の仕方、夜泣き、オムツ、友だちとのトラブル、自己主張、きょうだいゲンカ、生活習慣、睡眠時間、昼寝の必要性、好き嫌い、おやつ、言葉、排便、アレルギー、着脱、手伝い、運動、おねしょ、テレビ、手あそび、言葉遣い等、多岐にわたる保護者からの質問と座光寺先生からの的確な解答が準備されています。
 保護者にとって、子育ては、すべてが初めてのところからスタートします。わからないことばかりですから、悩むのは当然です。今日、子育てについての書籍は、数多くありますが、一生懸命に子育て支援をされようとご尽力される座光寺先生のお話には、育児方法の紹介や具体的な提案だけでなく、温かさや心地良さがあります。

 龍の子幼稚園の教育・保育方針にも触れてあります。ぜひ多くの皆さまがお手元に置いていただければ幸いです。