11月/スポーツ・芸術・食欲の秋

 10月は歴史的なことが数多くありました。消費税が8%から10%に増税されました。幼児教育・保育の無償化がスタートしました。天皇陛下の「即位礼正殿の儀」が厳粛で荘厳に執り行われました。この映像はこれから何回も目にすると思います。また事件や事故が起こった時には家族の話題にして子どもの自分史に刻み込むようにしてください。
 台風19号が東日本を縦断し、71河川、135箇所の堤防が決壊するという悲惨なものでした。「今世紀最大級の台風」「命を守る最善の方法を」という警戒レベル5の警告もありました。多数の死者や行方不明者があり、家屋や農作物が壊滅する悲惨なものでした。幸い磐田市周辺は大きな被害もなく、本当に恵まれている地域だと感謝したくなります。
 リチウムイオン電池を開発した吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞しました。旭化成に就職して研究をしていたというサラリーマン研究者の受賞は快挙です。
 ラグビーW杯が日本で開催され、日本代表はベスト8に進出しました。エコパで開催されたアイルランド戦(世界ランク2位)の勝利は静岡ショックと世界中に賞賛されました。ラグビー関係者はじめボランティアで大会に携わった方の喜びも大きかったと思います。
 秋は「スポーツの秋」「芸術の秋」「食欲の秋」…などと言われますね。気温が過ごしやすく何をするのにも向いているという理由だと思います。
 一番運動に適している時間は16時前後です。体温が一日のうちで一番上昇し、体が運動しやすい状況になるからです。夕飯の支度を早めに終えて、16時前後に家のまわりをお散歩してみてはいかがでしょう。その際に「見て、トンボが飛んでいるよ!」「きれいなお花が咲いているよ!!」「うわぁ、風が気持ち良いね!」などと感じたことを言葉に出してください。これが感性を磨くことになり、言葉が大切なコミュニケーションとなることを感じられるようになります。
 芸術というと大袈裟ですが、絵を描くことを親子でしてみましょう。絵が得意な子(上手下手ではなく描くことが好きな子)は描く機会が多いです。回数が少ないとどこから描けばよいかも分かりません。そんな時は「絵描き歌」です。♪棒が一本あったとさ、葉っぱかな、葉っぱじゃないよ…あっという間にかわいいコックさん♬簡単に絵を描くきっかけになります。「読書の秋」でもあります。親子で図書館に行ってどんな絵描き歌があるか探してみるのも楽しいですね。また、ネット検索してお父さんお母さんが覚えた物を子どもに伝えながら共有するのも親子の大切なひと時になりますね。
 お菓子がまん週間まではまだかなりありますが、親子でクッキングも楽しいですね。お芋堀りで収穫したお芋を使っての調理などは丁度良いきっかけになりますね。
 磐田南部中の生徒4名が職場体験で来園しました。実習に入る前に「目線を子どもと同じ高さにすることと、何を言っているのか分からなかったら仕草や表情から『〇〇かな』と察してあげよう」と話しました。その中の一人の感想です。

 実習の中で子どもの気持ちを考える大切さを実感しました。子どもが私に何かを訴えて来ましたが、よく意味が分かりませんでした。表情や仕草、そして周囲の状況から「〇〇ってこと」と聞くと「そうそう」と嬉しそうに話を続けてくれました。私も、嬉しそうな顔を見て、本当に嬉しかったです。その時の嬉しさは忘れません。

 子どもの表情や仕草を見て、『察してあげる=子どもの心に寄り添う』ことは、子どもに関わる大切な一歩ですね。