10月/近隣で親しい関係づくりを

 今年最強の台風21号が各地に被害を与えたのに続き、北海道地震でブラックアウト停電や液状化現象など甚大な被害でしたね。北海道は地震の1ヵ月前にこども園研修で行ったのでテレビの映像を見て普段とは違う臨場感がありました。訪問した「はやきた子ども園」は新千歳空港から車で20分、震源地ともかなり近い場所です。新千歳空港ホテルにも宿泊しましたので、地震後のホテルが映し出されると「1ヵ月違いで…」と思ってしまいます。全国ニュースでも、「お泊り保育中に地震」や職員が被災して出勤できないので「保育士ボランティアを募集」すると全国から700名の応募があり、その人たちを振り分けて園を再開などが話題になりました。研修目的は全国初の公私連携園(町から3名の教員が出向)、企業と提携して先進的なITを導入し園内の事務負担を大幅に軽減などでした。牧場(競走馬)が多い土地柄なので園内でも馬を飼育し園児が乗馬でき、飼育員さんも職員で雇い徹底管理するというすごい園でした。
 話は台風21号に戻ります。9/3㈪朝の時点では5日㈬に最接近という予測だったので、5日朝は「登園時間を遅らせる」あるいは「休園」のメールを出すように考え、手紙を作成しました。ところが台風の速度がどんどんあがり、4日㈫お昼近くに最接近となったため防災訓練終了後、職員会議を開き、「午前中で帰る」「休園」の2点を協議した結果、お迎えの「混乱を避ける」と「安全」を考慮し、休園を選択しました。自然災害とはいえ、急な対応で保護者の皆さまにはご迷惑をおかけしました。
 ここで保護者の皆さまに意識してほしいことがあります。台風や地震などの自然災害はいつ発生するか分かりません。だから近くの親戚や知人と助け合う関係を作っておいてください。地震などの災害などで、急に園や学校へお迎えに行かなければならないことがあるかもしれません。保護者の都合がつかない場合もあるでしょう。そんな時に家族・親戚だけでなく、知人で助けてもらえる人がいれば安心です。
 東北の震災の時にご両親がすぐに帰宅できず家に一人で待っていた小学生を隣のおばさんが「〇〇ちゃん大丈夫!?」と訪ねて一晩一緒に過ごしてくれたそうです。災害の場合は電話もつながらないこともありますからね。その子は「おばちゃんが来てくれてとても心強かった」。ご両親が家に着いたのが翌日のお昼くらいになったとか。
 自宅から半径500m以内に困った時に助けてくれる人を作っておくのが大切です。また災害を想定して近くの避難所の場所を確認したり、もしもの場合に備えてあれこれ対策を家族で話し合っておくことも大切ですね。
9/3㈪防災訓練へのご協力ありがとうございました。防災訓練は「電話での緊急連絡網の確認」「メール配信システムの確認」に加え「園児のスムーズな引き受け」「家から園までの経路の中での避難場所の確認」の4点のためでした。ご協力に感謝します。
 防災に備えて備蓄してある(水を加えて作る)アルファ米を9/10㈪に給食として食しました。子ども達に実際に食べてもらうことと、職員が仕様工程や園児へ配給作業の確認をするためです。「もし地震が起こったらどうしよう?」などと、災害に備えた話し合いを各家庭でもしてもらえればと思います。