先月は暦の上では秋でしたが残暑が中旬過ぎまで続き、下旬になると少し秋らしい風を感じる日も出てきましたね。そうは言っても、やはり日中の暑さは、まだまだ夏日の気温のため熱中症に対して気を配る必要があります。朝晩は気温が少しずつ下がってきていますが、日中との気温差が大きく、体への負担も大きくなりやすい季節です。引き続き暑さによる体調不良に注意が必要です。大人も子どもも『早寝・早起き・朝ごはん』は、日中の活動に対しての脳や体のエネルギーとなるため不可欠です。生活リズムと食生活を整え、体調管理をしていきましょう。
また、今年は9月に入り県内でも新型コロナウイルス感染症とインフルエンザが増加し、同時流行という事態となっています。アデノウイルス(はやり目)も過去10年で最高の患者数との報道もありました。まずは感染予防としてそれそれが、うがい・手洗いなどの基本的な衛生管理をしていくことが大切ですね。
9月下旬に『あるけ あるけ』と題して、3・4・5歳児の子ども達がいつものお散歩より長い距離を歩きました。この日は、秋らしい心地よい気候でした。
お散歩は歩いているだけで基礎的な体力もつき、楽しみながら運動能力も高まります。近所に住んでいる方や季節の草花や昆虫などの生き物との出会いや触れ合いによって探究心や社会性が育ち、豊かな感性が培われていきます。また、お散歩の途中で色々なことに興味を示して立ち止まったりもします。知りたい!触りたい!と興味を持ち、想像して確かめ更に探求していきます。子ども達は五感をフル回転してさまざまな刺激に触れ、心も体も成長していくのです。
便利なものが生活の中に溢れ、つい便利な物を使用してしまいがちですよね。特に移動は、車や自転車などを使用し、歩く機会が思っている以上に極端に減ってしまっています。基礎体力が低いと疲れやすい体になり、心の面でも前向きな気持ちややる気スイッチが入りにくくなってしまうことも考えられます。面倒がらず、この秋は基礎体力アップを目指して、ぜひ『歩く(お散歩)』を親子で意識的に取り組んでみてください。お散歩をしながら、『影踏み』や『しりとり』などをしながら親子で会話を弾ませて歩いてみてくださいね。歩くことは全身の筋肉を動かすので足腰も鍛えられます。
子ども達は、外に出てお散歩をすると何かを見つけて思わず走ったりしゃがんだり、思わず跳び上がったり、小さな段差を乗り越えたり、思わず何かにぶら下がってみたり、時にはバランスを崩して転んでしまうこともあるかもしれません。子ども達はお散歩の途中で色々な場面に出会し、それに合わせた体の使い方を経験していきます。そして、自分の力で歩きたい、そんな気持ちも自然と生まれて、楽しみながら運動能力も高めることができます。
お子さんと一緒にお散歩に出かけることでお父さんお母さんも一緒に色々なことを体験できたり、我が子の知らなかった一面に気づいたり、よく知る機会にもなると思います。交通のマナーも一緒に確認しながら、この秋のお散歩を楽しんでみてくださいね。
(※理事長著書『子育て99ハンドブック』P90/P91(Q69/Q70)も目を通してみてください。)