助け合い支え合い

 令和6年1月1日新しい年を迎えたその日に、石川県能登地方を最大震度7の大地震が襲いました。
 新年を迎え、家族や親戚などと新しい年を迎えられたことを祝っているその日に…。まさか!の事態が起きてしまったのです。振り返れば、29年前の1月17日に、淡路島北部を震源として、関西を襲った最大震度7の大地震『阪神・淡路大震災』は、観測史上初めて震度7を記録。2004年10月23日に発生した新潟県中越地震も最大震度7を観測。2011年3月11日に発生した東日本大震災も最大震度7でした。2016年4月に発生した熊本地震では14日・16日と2度も震度7を観測。地震大国日本、今やどこで地震が起きてもおかしくないとさえ言われています。実際に自然災害が起これば大きなリスクがあります。特に、先にあげた巨大地震による被害も多いことが特徴です。地震の他にも暴風・豪雨・豪雪・洪水・高潮・津波・噴火、その他異常な自然現象により生じる被害を自然災害と定義されています。実際に地震の他にも日本では様々な自然災害が発生しています。特に地震や津波の災害時には、建物の倒壊や火災の発生、土砂崩れなどが発生したり、液状化現象が起こることでビルなどが傾いたり、道路が変形するなどの甚大な被害が発生しています。そのような状況がもしも自分の住む市町で起こったらとても恐ろしいことですが、災害リスクを正しく理解して備えることが大事です。万が一の時のために、自分の生活する場所や地域にどのような自然災害のリスクがあるか確認をしておくと、どのような備えが必要か見えてきたりもします。何より、常日頃から隣近所の方とのお付き合いはもとより、地域との繋がりや理解し協力し助け合う人と人との繋がりを大切に、コミュニティを作っておくことが大事だと思います。特に、いざという時のことを考えて、半径500メートル以内に頼り合える関係の家を作っておくことをお勧めします。
 12月初旬に地域の方の災害訓練の際に『もしも津波が来たら』を想定し、園舎屋上に避難をする訓練も行いました。前日深夜にフィリピン諸島ミンダナオ付近で地震が起き、その影響で日本でも地震が発生し、津波注意報が発令された日でした。ちょうど屋上に上がる訓練中に、津波注意報の解除が災害速報システムによる放送が園内に響き「こういう日だからこそ想定しての訓練が必要だと思うし、こうしてできたことはよかった」と地域の方からの声もありました。
 今回の災害地に磐田市の緊急消防援助隊も早い時点で現地に救助支援活動のため向かいました。しかし復興には、まだまだ時間がかかると思います。震災で被害に遭われ家屋の倒壊などで身内の方を亡くされたり…これからどうやって生活をしていったらいいのか途方にくれる日々ではないかと思います。私たちには想像し得ない厳しい生活の中、助け合い協力し合い日々を過ごされていらっしゃると思うと、この寒さの中…心が痛みます。
 何処にも起こりうるかもしれない自然災害。だからこそ何処かで起きた時は他事と思わず自身の状況下に置き換え一人ひとりが自分事との想いを持って、そのことに関心を持ち、家族間で「もしもここで起きたら」と話したり考えたりする機会にし、支援に対しても自身ができることを考え行動に移していくことも大切ですね。未来ある子ども達が安心して暮らしていける環境をこれまでの災害の教訓を活かし、地域の方にいろいろと教えていただきながらも私たちが地域のためにできることを共有し協力し合い、考えていけたらと思います。