『劇あそび』で育まれる創造性

 〜お話の世界で困難を乗り越えてみんなで幸せになる劇を通して〜
                              園長 青木英里子

 日増しに園庭の木々の葉の色も変化し、秋の深まりを感じる景色になってきました。子ども達がよく歩くお散歩コースにはキレイなコスモスもたくさん咲いていて秋を感じることができます。
 最近、朝晩と日中との寒暖差があり体調管理の難しさを感じていることと思います。世の中では、この半年インフルエンザとコロナウィルスの両方が流行っては落ち着きを繰り返している様子があり心配も尽きないですよね。日中は暖かいですが朝晩と少し肌寒く感じる日も多くなってきましたので、体調管理に気をつけて過ごしていきたいものです。うがい・手洗いの徹底もですが、乾燥もしてきているので、水分補給も大事です。特にお茶うがいは、茶カテキン摂取により風邪などのウイルスに対して効果的だと言われています。
 今月、龍の子幼稚園では『夢の会』を行ないます。夢の会では、『劇あそび』を主として、日常生活では得られない、フィクションやファンタジーの世界をクラスの友達、そして担任と一緒に、即興的に劇中の人物になりきり、登場人物の心情をキャッチし合い対話をしていきます。また、登場人物の「今からパワーをためるぞ!」と頑張る気持ちや「やった〜!」という喜びを踊りでも表現します。起承転結のあるストーリーの中で存分に遊び込んだ子ども達は、より絵本や紙芝居のお話の世界観を楽しめるようになります。しかし、心と体が健全でないと想像(空想)の世界には入りにくくなります。睡眠、食事、外遊び、排泄など生活リズムを整え、毎日を心も体も元気に過ごせるように健康管理もよろしくお願いします。
 当日は、子ども達が夢のようなステキなお話の世界に連れて行ってくれると思います。今からワクワクしますね。今しかないこの幼児期の子ども達の姿を心にたくさん焼き付け、成長を喜んだり、感じたり…どうぞ楽しみにしていてくださいね。常日頃お伝えしているように、子ども達の姿を「結果ではなく過程が大切」と考えていただきたいです。夢の会当日は、お家の方にお子さんの成長を肉眼で見て、全てを受け止めてあげて欲しいので、カメラ・ビデオ撮影の業者の方が入ります。お子さんの頑張りや楽しむ姿、もしかしたら少しドキドキし過ぎて戸惑う子もいるかもしれません。そんな様々な気持ちでいるお子さんと、もしも演目途中に視線があっても「うん!大丈夫だよ!頑張れ‼︎」と心で思い、にっこり微笑み頷いてあげてください。お家の方の温かな眼差しや表情を見たら、子どもも「うん!大丈夫‼︎」と背中を押してもらえた気持ちになり、最後までやり遂げられ『目一杯楽しみ、精一杯頑張りを発揮』できるのだと思います。子どもにとっては、大人がちゃんと『記憶』してくれることが大事であって『記録』が大事なのではないと感じます。お子さんの楽しむ姿や頑張る姿を肉眼で見て成長を肌で感じ、手拍子や拍手で応援し認めてあげて、共に感動体験をしていただきたいと思います。
ご理解・ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。