7月/母子関係が良好になる方法

 大きな事件やニュースが新聞・テレビを賑わせています。「歴史的な米朝首脳会談」「新幹線無差別殺傷事件」「袴田事件再審請求棄却」「紀州のドンファン謎の死」…。  
でも一番衝撃的だったのが、結愛(5歳)ちゃんの死です。「パパママもうゆるして…」虐待されて亡くなった結愛ちゃんはノートにこう書き綴ったそうです。5歳の子どもがどんな思いで日々を過ごし、どんな想いでこのノートに記したのかと想像すると胸が締めつけられます。児童相談所が対応した乳幼児虐待の数は年間10万件を超えるそうです。把握していないケースまで考えるともっと多いかもしれません。周囲の人が子どものSOSに気付いてあげなければいけません。
 「虐待」といわれ、ギクッとする方もいらっしゃると思います。愛情を持って接していても、育児が思うようにいかず、ついイライラして子どもにあたってしまうことは、どんな方でも経験があるのではないでしょうか。
 そんな時に有効なのが「抱っこ」です。抱っこをすると「絆ホルモン」といわれる「オキシトシン」が脳より分泌されるのです。オキシトシンは「愛情を深める」「ストレスを減らす」「記憶力や集中力が高まる」「いろいろな人と親密な関係を築き社会性が育っていく」といわれます。だから子どもには最適ですが、保護者にとっても「自分の行動をコントロールできる」「ストレスに強くなる」「いろいろな脳内ホルモンが出やすくなる」「やすらぎや幸福感をもたらす」などの効果があります。
 あるお母さんが5/20「イライラがおさまる方法」の園長ブログを読んであゆみ(連絡帳)に次のように書いてくれました。

 抱っこが大切というブログを読んで自分も抱っこに救われているなと感じます。娘は最近、素直に言うことを聞きません。すぐ言い返してきます。そんな娘にだんだんイライラしてきてつい感情的に怒ってしまい後に引けなくなって気まずい雰囲気に。そんな時は「抱っこしよう」と言うようにしています。娘は、どんなに話を聞かず「イヤー」という時でも「抱っこ」と言うと、スーっと私の膝に入ってきます。ぎゅっと抱きしめると自然とおだやかな気持ちになって私自身のイライラもおさまり「ママおこり過ぎちゃってごめんね」と謝れます。娘も、どうして話が聞けなかったのかとか、こんなことがイヤだったと素直に話してくれます。何かあった時、何もない時もいつでも抱っこが大切!!といつでも抱っこの大切さを座光寺先生が伝えてくれたから私の中で「どうしようもなくなった時には抱っこ」と自然に思えるようになりました。抱っこがなかったらイライラがおさまらず親子でストレスをかかえる日々だっただろうなと思います。

 我が子をいっぱい抱っこしてオキシトシンを増やし良い母子関係を築きましょう。そして周囲の子育て中のお母さん達に「対面密着抱っこ」の輪を広げて行ってください。母子ともに満たされた毎日を送ることができるようになるでしょう。特に長期休暇となる「夏やすみ」は、良好な母子関係を作るチャンスです。