5月/家庭訪問/面談と大型連休

 早いもので新学期が始まって1ヵ月が経過します。新入園、進級で、この1ヵ月間はどの園児もそれぞれの大きな成長をみせたのではないでしょうか。
 今年のゴールデンウィークは日にちの並びが良く、最大9連休という会社もあるそうですね。この時期に家庭訪問(年少児)や保護者面談(年中/年長児)になることをお許しください。まず家庭訪問をする目的は、子どもの育った生活環境を知るためですが、一番の目的は、「その家にとってかけがえのない大切なお子さんである」ことを私たち職員が肌で感じてくることです。それを感じればより一層一人ひとりの園児への関わりが丁寧になってくると思います。年中/年長さんが家庭訪問でなく、園での面談にしているのは、じっくり保護者とお話がしたいからです。園生活を1年あるいは2年した中で、どこを意識すればさらに成長することができるかをご家庭と共通理解したいからです。家庭訪問では、移動に多くの時間を要すので、そこの時間分を話す時間としたいのです。ご理解とご協力をお願い致します。
 さてこの大型連休は、普段あまり子どもにかまってあげられないからと旅行などを計画している家庭も多いと思います。その際に意識して欲しいことが起床時間です。日常的に就寝時間や睡眠時間を意識していても、旅行に行って、就寝時間がいつもより少し遅くなったりするのは、仕方がないことですよね。
 大切なのは翌日の起床時間です。たいていは「昨日寝るのが遅かったから今日くらいはゆっくり寝かせておいてあげよう」となりがちです。しかし通常通りの時間に起こしてください。当然寝不足なので朝も少しグズるかも知れません。日中もボーッとしている時間も多いでしょう。この日一日は、つぶしてしまうかも知れませんが、その次の日からは、正常な生活リズムに戻すことが出来ます。それを「遅く寝たから遅く起きる」をしていると生活リズムを取り戻すのに数日かかってしまうことになります。就寝時間がいくら遅くなっても起床時間は変更しないことをお願いします。「子育て99(救急)ハンドブックA31参照」
 また子どもは遠出を希望している訳ではありません。ご両親がじっくり関わってくれる方が嬉しいのです。近くの公園などでゆったりじっくり関わることでも満足できます。以下は、数年前の中日新聞コラム(ハーフタイム)から抜粋です。
 休日の次の日に「お休みの時、何をしていたの」と子ども達に聞くと「ディズニーランドに行った」「デパートに買い物に行って、いいものを買ってもらった」など口々に言います。その中で、とても印象的だったのは、「昨日ね、お母さんがツメを切ってくれたの」という話でした。お母さんのひざの上に抱っこされ、お母さんの温かさを感じながら、ツメを切ってもらった記憶が、とてもいいイメージで、その子の心に残っていたのでしょうね。最大9連休のゴールデンウィークが、明日から始まる。国内で9千5百万人が行楽に出かけ、海外では欧米に人気が集まっている、とか。だが、真の充足感は、ごく身近な、ひざの上にあったりする。