4月/子どもとじっくり関わる

 ご進級・ご入園おめでとうございます。進級する親子はワクワクしている方がほとんどだと思いますが、入園する親子はドキドキの方が多いですよね。龍の子幼稚園の職員は一人ひとりの子どもに丁寧に関わってまいりますのでご安心ください。
 龍の子は3年間の幼稚園教育の中で、いろいろな経験を通して心と身体を成長させるだけでなく、親子が関わる機会を設けています。それが親子の強い絆作りになっています。また卒園しても多くの卒園生が訪ねてくれるのも龍の子の特徴です。卒園生の活躍はホームページや園長ブログに随時掲載していますが、お手紙を頂戴することもあります。第37期生緒帆(いとは・小2)さんのお母さんからの手紙を紹介します。

 小学校で「こびとのくつやさん」の話を聞いて描いた絵が磐周図工・美術作品展で特選になりました。「きれいなくつができて、小人が喜んでいる様子を描きました。小人がおしゃれなくつを作ったのでくつのデザインを工夫しました」(緒帆の思い)
 幼稚園の頃から絵を描いたり、自分でアイデアを膨らませて工作するのが好きだったのでこうして自分が作った物が選ばれて賞を受けたことがとても嬉しかったようです。この先の自信につながると思います。
ある宿題で「私が今頑張っていること」という題の作文が出ました。「何を書けば良いか分からない…」と言う緒帆。私も作文が苦手だったのでどうアドバイスをすれば良いのか分からず二人して「う~ん」という状態に…。私も緒帆もイライラ…。ふと幼稚園の時にやった口述筆記を思い出し実践してみました。緒帆とギューの抱っこをして心を落ち着かせ、「緒帆は頑張りたいの?」「じゃあ、それを上手になるためにはどうしたら良いかな?」「何でうまくなりたいの?」…、私も緒帆もお互いスラスラと問いかけ、答えが出るようになり、あっという間に作文を書ける準備ができました。ないしょばなし(園長との交換ノート)をやっていなかったら2人とも書けないことにイライラしてしまったでしょう。「何で書けないの!」と怒ってしまったかもしれません。緒帆は普段あまり素直に自分の気持ちを言わない子ですが、ないしょばなしの時は「うれしかった♡」「たのしかった♡」「また〇〇したい」などとちゃんと自分の気持ちが言えました。1年ぶりのないしょばなしでしたが、普段からこのように関わってあげなきゃいけないと反省しました。今回の宿題でまたないしょばなしをやる大切さも分かりました。緒帆はないしょばなしをしている時、とってもうれしそうです。

 年長さんになると「ないしょばなし」を行ないますが、これは保護者に子どもの気持ちをじっくり聞き、ゆっくり丁寧に関わってもらう経験をするためです。緒帆ちゃんのお母さんのようにじっくり関わってくれたら子どもも嬉しいですよね。
 今年度より運動会は6月開催になります。運動会が集大成⇒スタートの大会になります。ゆっくりじっくり1年を通して運動遊びを親子で関わってください。月2回実施の園庭開放ですが、おやじの会に積み木の運び出しなどを協力も得られそうなので、お母さん一人での参加でも可能になります。多くの家庭の参加をお待ちしています。