1月/小学校と幼稚園が連携

 初の幼稚園開催となる「夢の会」ありがとうございました。いつでも使えるゆうぎホールのステージでの開催は、子ども達は安心感を持って臨む事が出来ました。詳しくは「夢の会の反省から」に記載してありますが、ご理解ご協力に感謝申し上げます。
 11月下旬に幼稚園協会の園長研修会がありました。講師の奈須先生は中教審の委員として小学校の学習指導要領改訂を審議されている方です。小学校の授業内容が大幅に見直される旨の説明でした。「これまでの『内容(知識)』から『資質・能力(思考力・意欲・社会スキル)』重視になる。つまり多くの事を覚えるより、「幅広い経験」をさせ、その中で「頑張った経験」や「友達とうまく関わった経験」を大切にする。幼稚園では、『必要以上に知識を覚えさせる事はしないで下さい。経験が伴わない知識は返ってマイナスに作用します』『本気で遊んで』『自力で、仲間と園の暮らしを作る』事を最優先して下さい」とおっしゃいました。龍の子がずっと訴えてきた事ですので嬉しかったです。
 例えば「たぬきのじてんしゃ」という話をする時に、小学校では「みんなはどんな自転車を持っているかな?」と一定時間話をさせる導入をします。そして「じゃあ、今からは先生のお話を聞いてね」と話し始めた時に「先生、僕の自転車はね…」と発言する子がいると「はい、自分のお話は終わりね。今は先生のお話を聞いてね」と遮ります。でも幼稚園の先生は「へぇ、そうなんだ」と話しを取り入れて進めますね。そこが大切です。何故なら話を聞いて、自分の生活と絡めるからイメージが、より一層湧き、理解出来るのです。と説明してくれました。そして「やっと『小学校教育が幼稚園教育と繋がる』ようになったのです」と締めくくられました。
 これからはオーセンティック(真正な・本物の)の授業が始まるようになるそうです。将来に渡って、私らしく、賢く、賢明に生きる為の武器(材料)を身に着ける教育です。そういう意味では「6歳(小学校入学)~22歳(大学卒業)」の期間だけが、知識重視をしていたのです。これからは社会に出て役立つ学問、生涯に渡って必要な学問をするようになります。ちなみに大学入試も大きく変貌するそうです。
 奈須先生の講義の中に「マシュマロ・テスト」という説明がありました。4歳児に、おやつにマシュマロを出しますが「今食べれば1個だけど、お母さんが帰ってくるまで(15分)待っていられたら、もう1個あげるよ」と提案します。1/3の子どもが待っていられるそうです。その後も追跡調査を続けると待っていられた子の成績が飛び抜けて高い事が分かりました。食べたいのに我慢出来たのは何故か?①2つ食べられるというイメージが明確に出来る。②我慢するという自己コントロールが出来る。
 幼児期で出来た自制心は、その後も持続する。そして4歳時点の結果が大学進学適正検査のスコアを予測出来る。という驚きの結果です。ちなみに我慢出来た子は、出来なかった子より100点以上テスト結果が良かったそうです。「お菓子がまん週間」に対する取り組み方の参考にもなりますね。