1月/我が子の将来・未来を予測して対応を

 年末年始を含めた冬休みはゆっくりご家族で過ごすことができましたか?乳幼児期は母の愛や家族の愛を確認する時期です。子どもが「この家に生まれて良かった」「お父さんとお母さんの子どもで良かった」と感じる関わりをすることが大切です。これは「子どもの言うことを聞いてあげる」や「望みを何でも叶えてあげる」ことではありません。いっぱい愛情ある関わりをしつつ、がまんさせることを含め、どんな社会(学校・幼稚園だけでなく各家庭も含め)にもルールがあり、それを守ることが大切だということも教えることが必要です。
 徳川家康(幼名・竹千代)は幼少期に今川家の人質となりました。将来竹千代が今川家に敵対しないように主な家臣で「だめな人間」にする方策を話し合ったそうです。その結果、惨い育て方は「何でも言うことを聞いてやる」。がまんをさせず、何でも子どもの言う通りにすればダメな人間になることは古来の昔から分かっていたのですね。
 子どもは保護者の私有物ではありません。それぞれの家庭で立派な社会人にするために育てていく責任があるのです。我が子だから「食べ物の好き嫌いがあっても良い」「がまんできなくても良い」「いやなら頑張る必要はない」ではいけません。例えば、各保護者が先生だったと考えてください。「〇〇をしましょうね」に対して「イヤだ!!」と言ったら「仕方ない」で済ませますか?「少し頑張ってみよう」となるはずです。これは保護者のような愛情がないからですか?そうではありませんよね。子どもの将来・未来をしっかり予測しているからこそ、「ここで頑張らせなければ…」と考え、いろいろな関わり方で、応援するのですよね。
 子どもは経験が不足していて今やることが将来・未来にどのように影響するのか、は分からないから単純に「イヤ」と言うのです。しっかり将来・未来を予測できる保護者は愛情を持って、前に向けるような関わりをお願いします。
 冬休みの諸注意で「マシュマロテスト」の話をしました。子育て99(救急)ハンドブックQA45(63頁)にも記してありますが、4歳児におやつとしてマシュマロを1個あげました。ただし15分間食べるのをがまんしたら「もう1個あげる」と言い残して部屋を出ます。がまんできた子は全体の1/3。その子たちは、後に大学入試で他の子より100点以上の高得点だった。幼児期の性格が将来の成績にもつながるという話です。がまんできた子は、2個食べられるという「未来(たった15分間ですが)をしっかりイメージできる」そしてそのためには「今をがまんする」ことができることです。
 1月26日㈯からは1週間お菓子がまん週間(市販のお菓子を禁止、手づくりおやつはOKのルール)です。今年は全員に守ってほしくて「期間を短く」しました。家族で一緒に頑張ってもらうために「休日からの開始」としました。そして開始一週間前から「手づくりおやつのメニュー」を考えてもらうことにしました。これは楽しみを持つだけでなく、お菓子がまん週間が近づくという意識を高めるためでもあります。時には「今日のおやつは無しの日にしよう!」の日があっても良いと思います。ご家族で話し合って、全員で達成感を味わいましょう。よろしくお願い致します。